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健康的な食事パン(角食、丸パン、リュスティック)

 

 毎日食べる主食として位置付けられるパンですので、出来るだけ油脂、糖類、塩分は控えています。市販のパンの多くはやわらかくて軽く、日持ちがしますが、油脂や糖類をたくさん使っているからです。アイベーカリーの食事パンは水分を多く使い、生地を仕込んでから1~2日しっかり熟成させることで、これらの使用量が少なくてもやわらかく、しっとりしていて、その状態が長続きするように作っています。

 栄養豊富な全粒粉を使い、パンによっては胚芽、黒ごま、ひまわりの種、けしの実などを加えて、よりヘルシーです。これらの食材は現代人にとって不足しがちな食物繊維が特に豊富に含まれています。他にビタミン、ミネラルも多く含まれています。毎日食べるパンだからこそ、健康的な物を食べてもらいたいとのオーナーの思いから、このような素材を使っています。好みによりますが、穀物の旨み、香ばしさ、種実類のコリコリぷちぷちとした歯触りが感じられる、より美味しいパンになります。

 パン食は油脂や糖類の摂取が多くなりがちですが、アイベーカリーの食事パン

はこれらを控えており、和食にも合います。みそ汁や煮魚、煮物と一緒に食べて

も違和感はないと思います。穀物の味がしっかり感じられるので、塩分の高いお

かずと一緒に食べる必要もなく、控えめな味付けのおかずで充分に満足できます。

いろいろな組み合わせが可能ですので、お好みに合わせて、美味しく健康的な食

事をお楽しみ下さい。

 

地元の素材

 

 全てではありませんが、出来るだけ地元の素材を使うようにしています。素晴らしい品質の素材が身近にありますので、使わないのは勿体ないです。それらの中から厳選して使っています。

小麦

 リュスティック(水分が多く、油脂、糖類など副原料を使わないシンプルで、やわらか

めのフランスのパン)には埼玉県産のハナマンテンという品種の小麦を使っています。

あまり特徴がなく、ボリュームのあるパンに必要なグルテンの量が多くありません。で

も、この全粒粉(小麦の外皮も一緒に挽いた粉)は水をしっかり吸い、穀物の味を出す

のに向いています。そこで、グルテンを多くは必要としないリュスティックにハナマン

テンの小麦粉と全粒粉を使いました。その結果、水を81%も使ったソフトで日持ちのする

ハード系のパンができました。水分が多く、しっかり熟成させていますので、袋に入れて3日間くらい部屋に置いておいても変わらずに美味しく食べられます。

 パンでは、リュスティック、クロワッサンとデニッシュは埼玉県産の小麦粉を100%使っています。お菓子は全て埼玉県産の小麦粉を使用しています。あやひかりという品種の小麦を使用していますが、コメで言うともちにあたる特徴を持った小麦です。この小麦粉を使うと、普通の小麦粉を使ったのとは違った特徴を持つお菓子を作ることができます。マフィンに使うと、外側がサクサク、内側はしっとりした食感になります。パウンドケーキやクッキーはサクサクしていながらしっとり感もある普通とは違う食感になります。

 さとのそらと言う小麦も使っています。この小麦粉を使ったシフォンケーキはとてもしっとりソフトで、口に入れるとトロけるような食感です。

 

ブルーベリー 

 他の地域の方は知らない方がほとんどだと思いますが、日高市はブルーベリー栽培

が盛んです。地元産のブルーベリーを使っています。

 

牛乳 

 西武酪農の埼玉県産の牛乳のみを使っています。パンによく使われる脱脂粉乳は使っていません

 あんパン、ピーナッツサンド白パンのパン生地は水を使わず牛乳のみを粉に対して73%も使って仕込んでいます。パンのやさしいミルク感はこのためです。

 米粉を使った自家製カスタードクリーム、クロワッサンにもふんだんに使っています。

 

 使用している卵は全て埼玉県産です。

 

野菜

 地元野菜のリュスティック、おからマフィン、タルティーヌなどに使っている野菜は全て地元(日高市、飯能市)産です。

 

加工食品

 みそ、おなめ、しょうゆは弓削多醤油、おからと豆乳は豆腐厨房、酒粕は長澤酒造、なかやの巾着田はちみつのように、地元の業者が作ったこだわりの素材を使っています。

 

 地元の素材を使うことで、地元に還元されます。地元を豊かにしたいとの思いです。また、地元の素材だからこそ、その特徴をよく知っており、良さを最大限に引き出すことができます。商品価格は高めになりますが、それに見合った品質と確信しています。

 

 

マフィン

 

 当店のマフィンはマフィンカップを使っていません。使った方が製造が格段に楽になり、見た目も豪華になります。でも、マフィンカップってきれいに外すの難しくありませんか?面倒くさいし、外したら2周りくらい小さくなってがっかり…てなことありませんか?マフィンの上半分は美味しいけど、下半分は…まずい!てなことがないように、マフィンカップ無しで焼いています。見た目小さく見えますが、カップが無い分小さく見えるだけ、普通のマフィンとサイズは変わりません。下半分も美味しく食べられるマフィンは何度も試作を繰り返して商品化した並々ならぬこだわりがあります。

 

スイーツ系 

 埼玉県産小麦あやひかり使っていますので、外側サクサク中しっとりです。食べる前

にアルミホイルに包んでオーブントースターで焼き戻すととっても美味しくなります。小

麦胚芽ときび砂糖が香ばしさに貢献しています。

 

コーン

 コーンを小麦粉の2倍以上使っています。油脂、卵は使用していないので、とってもヘ

ルシーです。コーンの味をしっかり楽しめます。こちらも焼き戻すと外側サクサクになっ

てお勧めです。

 

おから

 地元の豆腐屋さん、豆腐の美味しいおからを26%も使っています。油脂は植物油を

9%だけしか使っていないのでとってもヘルシーです。優しい甘さで、食事にもお菓子に

も向きます。こちらも焼き戻すとサクサク感が戻って美味しくなります。

 

個性的な商品

 他には無い個性的な商品を多く提供しています。まだ近くのお客さんがほとんどですので、個性は控えめにしていますが、今後個性的な商品をたくさん出していきたいと考えています。好き嫌いが分かれると思いますが、いろいろ試してお気に入りを見付けて下さい。

 

栄養成分

 毎日の食事に食べる食パンと丸パン、健康的な商品として提供しているおからマフィンとコーンマフィンの栄養成分は添付ファイルで確認できます。

 

 

 

パン酵母

 「天然酵母ですか?」と訊かれることがります。一般に「イースト」と言われているパン酵母も天然の酵母です。人工のパン酵母はありません。「天然酵母」と言いながら、粉末状で仕込み時に生地に混ぜ込む通常のパン酵母と変わらない商品もたくさんあります。「天然酵母」と言うと良いイメージを持たれる方が多くいますが、実際には普通のパン酵母と同じ使い方で利用でき、焼いたパンも普通のパンと変わらないことが多いです。

 購入した一般的なパン酵母を使用せずに、お店で起こした発酵種のみで発酵させてパンを焼いているお店もあります。こういった発酵種を天然酵母と呼んでいるお店がたくさんありますが、このような発酵種を使ったからといって必ずしも美味しいパンが焼けるとは限りませんし、健康的という訳でもありません。ただし、上手に発酵種を作ることが出来れば、一般的なパン酵母を使ったパンにない個性的な風味、特徴を持つパンを焼くことができます。少ないながら、このようなお店もあります。

 パン酵母は全て天然の酵母ですので、敢えて「天然酵母」という用語を使うのは不適切です。「自家製酵母」という言い方も、酵母自体を作っているわけではない(天然に存在している酵母を培養して、純度、数を増やしている)ため、正しくありません。自店で起こした発酵種であれば、「自家製の発酵種」とか、「サワー種」のような昔から使われている名称、「レーズン種」や「ホップス種」など使用した物を冠した「〇〇種」を使用しているとするべきです。

 当店ではパン作りに適した一般的なパン酵母を用いています。酒粕を発酵させ起こした酒種を用いたパンも焼いています。なお、発酵を安定させて安定的にパンを焼くため一般的なパン酵母も併用しています。酒粕を用いた酒種を使うことで、独特の素晴らしい風味を持つパンになりました。使用した酒粕をそのまま生地に練り込んでいるため、酒粕の風味を堪能できます。また、酒粕の効果で、とてもしっとりしていて、トーストするとサクサクした食感を楽しめます。

 

素材

 マーガリンを使っているか気にされているお客さんがいます。トランス脂肪酸が体に悪いので、それらを多く含むマーガリンは良くないと思われているようです。最近話題になったことで、気にされる方が増えたようです。昔のショートニングやマーガリンには、製造過程でトランス脂肪酸を生成し、高濃度に含む商品がありました。当時はトランス脂肪酸の生成と過剰摂取による害まで考えが及ばなかったからです。欧米人は一般にお菓子やパンにこれらの油脂をたくさん使い、食べる量も多いので、トランス脂肪酸の過剰摂取による害が問題になりました。

 トランス脂肪酸は全て人工的に作られ、少しでも摂取すると体に悪いと考えられている方がいます。実際には、トランス脂肪酸はバター、チーズ、肉の脂身など、天然に普通に存在します。何が問題かと言うと、過剰に摂取することです。人間にとって必要なミネラルであるナトリウムの摂取源である塩も過剰に摂取すれば毒になります。近年はメーカーの企業努力で、ショートニングやマーガリンに含まれるトランス脂肪酸の含有量が少なくなってきました。日本人の普通の食生活であれば、これらの油脂を含む食品を摂取しても問題はありません。むしろ、マーガリンを避けてバターを過度に摂取することによる害が心配です。バターは飽和脂肪酸の含有量が多いので、飽和脂肪酸の過剰摂取が問題になるのです。重要なのはバランスです。健康的な食生活を意識してマーガリンを口にするのを気にする必要はありませんし、逆にバターを避ける必要もありません。偏らずにバランスよく食べるのが最も健康的な食生活です。

 

 当店ではマーガリンを使用しています。バターの風味を出すために発酵バターを主原料に含む「コンパウンドマーガリン」と言われる商品も使っています。なお、使用しているマーガリンに含まれるトランス脂肪酸の含有量は、通常のバターに含まれる量以下であることを、メーカーから確認しています。

 使用しているマーガリンはバターに負けない品質、特長を持っています。バターが持つコクや風味を出したい場合には発酵バターを使ったマーガリンを用い、製造方法を工夫することで、通常のバターを使った商品以上に芳醇な風味を持った商品になっています。

 

 

こだわり

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